・猫の島で有名な『田代島(たしろじま)』
・海の透明度で有名な『網地島(あじじま)』
・金運が上がることで有名な『金華山(きんかさん)』
個性ある石巻の離島を巡り、さらに牡鹿半島の絶景も味わう1泊2日の旅をご紹介します。夜は鮎川の『あたみ荘』に宿泊です。電車とバスとフェリーを乗り継いで、車不要の旅程になっておりますので、大人から学生の方までチャレンジできるコースになっています。
07:24
仙台駅からスタートです。
震災から4年をかけて復旧した『JR仙石東北ライン快速・石巻行』に乗り込みます。
海沿いを走るため、車窓から見える景色が素晴らしいです。
こんな電車なら電車通勤も悪くないかも。
08:18
石巻駅到着です。
石巻に縁がある漫画家『石ノ森章太郎』の作品である009の像が並びます。
田代島、網地島には気軽にお昼を食べる場所がありませんので駅のコンビニで昼食を購入します。この時にちょっとした遊びように『かっぱえびせん』もあわせて購入しておくことをオススメします。
08:30
バスに乗ります。
バス停は駅をでて左手『石巻駅前3』と書かれた場所です。
こちらです。
整理券を受け取り、バスに乗り込みます。
石巻のバスは後払いで、距離毎に料金が加算されるタイプです。
バスは石巻駅をでたあと、市街地でもっとも震災の影響があった南浜地区を通ります。一見すると、空き地のように見えますが震災前はすべて住宅地でした。
料金は250円です。
あらかじめ、用意しておくと降りる時がスムーズです。
08:47
網地島ライン前到着。
バスを降りるとすぐにフェリーチケット売場です。
こんな感じで窓口に並び購入します。
購入するチケットは『石巻→仁斗田(にとだ)』の片道キップです。
時間だけ見るとバスからフェリーへの乗り換えは余裕がなさそうですが、実際は余裕をもって購入できます。
列待ちをしていると『田代島マップ』をもらいました。
こちらはいつも配布してるのかどうかはわかりませんがフェリー乗り場のパンフレットコーナーにはあると思います。
09:00
フェリー『石巻発着所』出発。
チケットは降りる時に支払います。
乗る時はそのまま乗り込み、好きな場所へ移動してOKです。
海がきれいです。
フェリーを使うと、遠出している感じがしますね。
フェリーの2階、最後尾に移動し、
コンビニで購入したかっぱえびせんをおもむろにだすと...
ぱくっ!
やんややんやとフェリーの周りを飛ぶ鳥達が食べにやってきます。
09:46
そんな感じで遊んでいると仁斗田(にとだ)に到着です。
田代島は漁が盛んな島で、そこで縁起物として猫を大事にしています。島の中心部には猫神社があり、さらに天敵扱いされている犬は上陸禁止となっているほど猫に配慮された島です。そうした習慣から島民以上に猫がいる状況となり、その様子が『猫島』として有名になったことで現在では多くのネコ好きな方が集まる島になりました。
地図を片手にうろちょろしていると、田代島の第一猫発見。
そうこうしている間に2猫目。
そうこうしている間に、3,4,5...
田代島は本当に猫が多いです。
こんな感じで...
そっちにも...
こっちにも...
のんびりした猫が...
本当にいろんなところに猫が潜んでいます。
こちらはマンガアイランドと呼ばれるエリアの管理棟です。
営業期間中であれば無料で管理棟内で休憩したり、ご飯を食べることも可能です(自分はここで食べました)。また島の2箇所の公衆トイレのうち1箇所はこの裏手にあります。このトイレは年中使えます。ちなみにもう1つのトイレはフェリー降り場の近くにあります。
中はこんな感じになっています。
そしてまた外に出れば猫...
遠くから猫...どいにいっても猫がいます。
この微妙な距離感が猫っぽくていいですねぇ。
ぐるっと移動して猫神社の方まできました。
地図でみるとさほどでもないですが、それなりに歩きます。
動きやすい格好が必要です。
ここにも猫。
かわいいですね...
こちらの商店には島では貴重な自販機が置いてあります。
そんな田代島もそろそろお別れです。
13:04
次の島へ移動するフェリーがきました。
チケットは船内で購入しますので降りる人が全てでたらすぐに乗り込みます(意思表示を示します)。仁斗田→網地島へ乗り継ぐ人はあまりいないため、油断していると取り残されます(^_^;)
中で待っていると係の人が回ってきますので、『網地島で降ります』と伝えお金を払います。(この流れは網地島→鮎川の流れでも一緒です)。
最初に乗った船と形状が少し異なり、先の方にもいけます。気分はさながら海賊です。
(調子に乗ると酔いますのでご注意ください)。
13:24
そうこうしていると網地島に到着です。
網地島は田代島よりも規模が大きい島です。
この島も猫は多いのですが、それよりも何よりも有名なのは...
この綺麗な海岸です。
透き通る綺麗な海面は県内でも有数の美しさです。
この日はすでに海水浴シーズンが終了したため、
人の往来はほとんどありませんでしたが、シーズン中はかなり賑わいます。
網地島は公衆トイレがなく、フェリー乗り場から見て左手にある『晴耕雨読』というペンションにて借ります。ちなみに、ここは予約をすれば昼食利用をすることはできますので、特に寒い時期に網地島に渡る際には前もって予約しておくことをオススメします。
16:10
さて、この日3度目のフェリー乗船です。
今度は平べったい船です。
この船は外には出れません...
16:29
鮎川港到着です。
今夜の宿はもちろん『あたみ荘』です。
※検索でこのページへ来た方へ!このページは鮎川の民宿『あたみ荘』のサイトです。ぜひ離島巡りの際にはあたみ荘へお越しください!
ご予約は0225-45-2227までお願いします!
鮎川港から宿まで歩いて10分少々、車の送迎ですと数分です。
この日は歩いて向かいました。
坂を登って、あたみ荘に到着です。
暗いと少しわかりづらいのでご注意ください。
ちょうど、夕焼けがきれいな時間帯でした。
お風呂に入り...
海鮮三昧の夕食をお酒とともにいただき...
あとは寝るだけです。
明日も早起き...早めの就寝です...
05:00
さて、2日目の朝は早いです。
顔を洗って、身支度を済ませ外に出ます。
あたみ荘をでて右側へ、目的地は『御番所公園』です。
目的は『朝日』です。
日の出の時間を予め調べておいて間に合うように出発します。
あたみ荘から御番所公園までは歩いて40分、走って20分です。
※宿の人間はこの時間にはすでに漁に出ているため車を出すことができません(^_^;)
しばらく歩くと大きな看板があります。
ここまで一本道ですので迷うことはありません。
公園の途中まで行くと鹿の集団が通りすぎていきました。
ちなみにこの日はこれで5回目の遭遇です。ほぼ確実に遭遇すると思います。
05:30
さっそく高台から朝日を眺めます。
息を呑む美しさです。
がんばって登ってきたかいがあります。
この日は天候にも恵まれていました。
とてもラッキーでした。
07:30
下山して、あたみ荘に戻り朝食です。
09:00
チェックアウトして、送迎してもらいます。
行き先は東洋館(という名のコンビニみたいなもの)です。
※朝の送迎は予約、もしくは前日にお申し付けください。
ここでお昼を購入しておきます。
おすすめはこの焼きおにぎりです。
夜なべをして作っているそうです。
徒歩で昨日鮎川に降り立った港に向かいます。
今度の離島は『金華山』です。山がつきますが島の名前です。
10:30
定期便の時間まで待機です。
時間になりましたらチケットを購入して、金華山行きの定期船に乗り込みます。
船から、宿の上からみていた養殖用のいけすが間近で見れます。
10:50
あっという間に到着です。
船着場から目的地の黄金山神社までは坂道が続きます。
場合によっては神社の方が車を出して迎えにきます。
この日は運良く、乗ることができました。
金華山といえば鹿です。
毎年10月第一、第二日曜には鹿の角切り行事があり、
その神事目当てに訪れる人も多いです。
山を登り、神社の鳥居まできました。
立派ですね。
鳥居をくぐると、さらに階段があります。
よく登る神社です。
登りきると本殿があります。
こちらも立派です。
鈴にお金がくっついています。
お金に縁がある神社ならではの光景ですね。
金華山というだけあって、山の山頂があります。
が、はっきりいって通常の定期便の滞在時間内で登ることは難しいです。
この山頂を登り、さらに歩くと、ボルダリングができるエリアがあります。参拝ではなく、ボルダリング希望の方は定期便ではなくチャーター便が必要です。そのチャーター便の手配もあたみ荘では請け負っておりますので、ご希望の方は予約の際にご相談ください。
風景を見たり、鹿を眺めながら朝買ったおにぎりを食べます。
奈良の鹿と違い、あまり人懐っこくはありません。
12:30
ご飯を食べて下山をすればもう帰りの時間です。
金華山の滞在時間はとても短いので注意が必要です。
12:55
船を降りたら急いで左手方向の『鮎川港』バス停に移動し、乗車します。
ここは時間の余裕がないのですが、船員さんに聞いた所『船が遅れた場合も待たせますので間に合います!笑』と言っていましたので、たぶん大丈夫です。不安な方は事前に船員さんにバス停の場所と、バスを利用することを伝えておくとよいです。
楽しかった船旅も終わり、
バスで石巻市街地まで戻ります。
初日の駅も『石巻市』、島も鮎川も『石巻市』、石巻はとても広いです。
14:08
『八幡町一丁目』で降ります。次の目的地は奥に見えてますね。
14:30
『石ノ森萬画館』に寄ります。
この漫画館は石巻に縁がある漫画家『石ノ森章太郎(仮面ライダー、サイボーグ009の生みの親)』を主題とした施設です。基本的に石ノ森章太郎に関連した常設展がメインになりますが、企画展も有名漫画を題材にしたものも多いです。漫画が好きだ、という方は話の種にぜひ一度立ち寄ってみてください。
15:30
次は『石巻市復興まちづくり情報館』へ。
漫画館から駅方向に向かう途中にあります。
ここは石巻市の津波被害がとてもわかりやすい展示で紹介されています。みなさんもその規模はよくご存知だと思いますが、改めて見つめ直すととてつもない被害があったことがよくわかります。他の地域の防災にも役立つ情報もありますし、無料ですのでどなた様にも1度入館していただきたい場所です。
16:00
小腹が空いたら、情報館の隣にある『橋通りCOMMON』がおすすめです。
いわゆる屋台村で色んなジャンルのお店があり、ちょっと食べるにはもってこいの場所です。
17:00
商店街を抜け、石巻駅まで戻ってきました。
その駅前ですが、駅を背にして左側、バス停の先の方に『ロマン海遊』という建物があります。
この1階に石巻のお土産がいろいろと揃ってますので、ぜひ覗いてみてください。
17:52
石巻駅発仙台行きの『JR仙石東北ライン快速・仙台行』に乗り込みます。
18:52
仙台駅に到着です。
夕飯は仙台で牛タンなんてのもいいですね。
これにて1泊2日の石巻離島の旅は終了です。
お疲れ様でした!
1泊2日石巻離島の旅『コース概要』
※このコースは閑散期の土日を前提にしています。
平日の場合は各交通機関の時刻が変化しておりますのでご注意下さい。
またフェリーは閑散期と繁忙期で運行時間が変化しますのであわせてご注意ください。
◆1日目 --------------------------------
07:24 【電車】『仙台駅』出発:JR仙石東北ライン快速・石巻行
08:18 【電車】『石巻駅』到着
08:30 【バス】『石巻駅前』出発:宮城交通・石巻市内線(3番乗り場)
08:47 【バス】『網地島ライン』到着
09:00 【フェリー】『石巻』出発:網地島ライン
09:46 【フェリー】『仁斗田』到着:網地島ライン
== 田代島散策 ==
13:04 【フェリー】『仁斗田』出発:網地島ライン
13:24 【フェリー】『網地』到着
== 網地島散策 ==
16:10 【フェリー】『網地』出発:網地島ライン
16:29 【フェリー】『鮎川』到着
16:45 【徒歩】あたみ荘到着→チェックイン
◆2日目 --------------------------------
05:00 【徒歩】『あたみ荘』出発
05:40 【徒歩】『御番所公園』到着
== 御番所公園散策 ==
06:15 【徒歩】『御番所公園』出発
07:00 【徒歩】『あたみ荘』到着
== あたみ荘フリータイム ==
09:00 チェックアウト
09:00 【送迎車】『あたみ荘』出発
09:10 【送迎車】『東洋館』到着
== 鮎川散策 ==
10:30 【フェリー】『鮎川』出発:シードリーム
10:50 【フェリー】『金華山』到着
== 金華山散策 ==
12:30 【フェリー】『金華山』出発:シードリーム
12:50 【フェリー】『鮎川』到着
12:55 【バス】『鮎川港』出発:宮城交通・鮎川線
14:08 【バス】『八幡町一丁目』到着
14:30 【徒歩】バス停→石ノ森萬画館散策
15:30 【徒歩】石ノ森萬画館→石巻市復興まちづくり情報館見学
16:00 【徒歩】情報館→橋通りCOMMON散策
17:00 【徒歩】橋通りCOMMON→ロマン海遊
17:52 【電車】『石巻駅』出発:JR仙石東北ライン快速・仙台行
18:52 【電車】『仙台駅』到着
◆予算
一人あたり全部込みで:¥16,000~¥18,000
1泊2日石巻離島の旅『まとめ』
というわけで、1泊2日石巻離島の旅を紹介しました。
猫の島で大フィーバーしている『田代島』を中心に、網地島、金華山を抑えつつ、牡鹿半島の自然を満喫できる行程にできたと思います。もちろん、これはフルコースですので体力に自信がない方は、網地島の行程を抜いてみたり、御番所公園の行程を抜くなどの調整をしていただければよいと思います。船に弱い方は...酔い止めを飲みましょう笑。
車でドライブがてら来るのも楽しいのですが、牡鹿半島はカーブも多く少し大変なところがあります(^_^;)車が苦手な方もいらっしゃいますしね。そこで、その移動時間も楽しめる方法はないかと思い、今回の旅程を組みました。遠くの方はもちろん、普段は車で移動している地元の方も気分転換でこうした近場巡りも面白いのではないかと思います。
それでは鮎川で、みなさんをお待ちしています!
1泊2日石巻離島の旅『関連リンク集』
yahoo路線 | http://transit.yahoo.co.jp/ |
---|---|
宮城交通バス (石巻市内時刻表) |
http://www.miyakou.co.jp/cms/traffics/desc/ |
網地島ライン | http://ajishimaline.com/index.html |
マンガアイランド | http://goo.gl/lAqCVI |
晴耕雨読 | http://www13.plala.or.jp/seikoudoku/ |
金華山黄金山神社 | http://kinkasan.jp/ |
石ノ森萬画館 | http://www.man-bow.com/manga/ |